邪鬼──青面金剛に踏まれているもの
青面金剛の足元には、小さな鬼が踏まれていることが多いです。
これを**邪鬼(じゃき)**といいます。
何を表しているか
仏教では、四天王が邪鬼を踏む形が古くからあります。
・邪悪なもの・災いを踏み伏せている姿
・力で抑え込んでいることを示す
庚申塔(こうしんとう)の青面金剛も、この形式を引き継いでいると説明されています。
三尸を表すという説明もありますが、 ショケラのほうが三尸とされることが多いです(→ ショケラとは)。
どちらも確定していません。
表情に個性が出る
ここが庚申塔めぐりの楽しみの一つです。
・苦しそうに顔をゆがめている
・あきらめた顔をしている
・のんきに見える
・笑っているように見えるものもある
踏まれている側なので、造り手の裁量が大きいです。
本尊である青面金剛は形式が決まっている部分が多いですが、 邪鬼は自由度が高いです。
数と姿
・1体のことが多い
・2体(左右に分かれる)のこともある
・うつ伏せ/仰向け/横向き
・邪鬼が無い青面金剛も存在する
地域差・時代差が大きいです(→ 庚申塔の形と種類)。
見るときのポイント
① 表情を見る(同じ地域でも1基ごとに違う)
② 姿勢を見る(うつ伏せか、仰向けか)
③ 手の位置(頭を抱えている、支えているなど)
同じ石工が造ったものは、邪鬼の表情が似ることがあります。 複数の庚申塔を見比べると、造った人の癖が見えてきます(→ めぐりの始め方)。
まとめ
- 邪鬼は青面金剛の足元で踏まれている小さな鬼
- 仏教の四天王が邪鬼を踏む形式を引き継いでいると説明されています
- 三尸を表すという説明もありますが、確定していません
- **表情に個性が出ます。**苦しむ/あきらめる/のんき/笑っているように見えるものも
- 形式が決まった本尊と違い、邪鬼は造り手の裁量が大きいです
- 複数見比べると、石工の癖が見えてきます