「庚申塔」の読み方と、「庚申」という字の意味
庚申塔は「こうしんとう」と読みます。
庚申塔 … こうしんとう
庚申 … こうしん(音読み)/かのえさる(訓読み)
どちらの読みも使われます。
「庚申」とは何か
干支(えと)の組み合わせの一つです。
十干(じっかん)… 甲乙丙丁戊己庚辛壬癸(10種類)
十二支(じゅうにし)… 子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥(12種類)
↓
組み合わせると60通りになる
↓
「庚申」はその1つ(57番目)
「庚(かのえ)」+「申(さる)」で「かのえさる」です。
60という数字
十干10と十二支12の最小公倍数が60です。
・60日に一度、庚申の日がめぐってくる
・60年に一度、庚申の年がめぐってくる
還暦(かんれき)が60歳なのも同じ理屈です。 生まれた年の干支に戻るからです。
「塔」について
塔 … 石造の記念碑・供養塔を指す
仏塔(五重塔など)の「塔」と同じ字ですが、 庚申塔は建築物ではなく石造物です。
「庚申塚(こうしんづか)」とは指すものが違います(→ 庚申塚との違い)。
塔 … モノ(石造物そのもの)
塚 … 場所
なぜ読めない人が多いのか
「庚」が日常であまり使われない字だからです。
・十干の字(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)は、
甲乙丙丁までは契約書などで見るが、それ以降は馴染みが薄い
・「庚」を単独で読む機会がほとんど無い
実際、「庚申塔 読み方」は検索されています。
道端で見かけて、読めないまま調べるというのが典型的な入口です。
関連する読み
庚申にまつわる語も挙げておきます。
| 語 | 読み |
|---|---|
| 庚申待 | こうしんまち |
| 庚申講 | こうしんこう |
| 守庚申 | しゅこうしん |
| 青面金剛 | しょうめんこんごう |
| 三尸 | さんし |
| 猿田彦 | さるたひこ |
| 道祖神 | どうそじん |
| 馬頭観音 | ばとうかんのん |
「青面金剛」を「せいめん〜」と読まない点には注意が必要です。
表記のゆれ
・庚申塔(もっとも一般的)
・庚申塚(場所を指す。ただし混用される)
・庚申供養塔(刻まれている文字としてよく見る)
・庚申碑
このサイトでは「庚申塔」を基本にします。
まとめ
- こうしんとうと読みます
- 「庚申」は干支の組み合わせ。かのえさる
- 十干10×十二支12=60通り。60日・60年に一度めぐってきます
- 還暦が60歳なのも同じ理屈
- 「塔」はモノ、「塚」は場所
- 読めない人が多いのは**「庚」が日常であまり使われない字**だから
- 「青面金剛」はしょうめんこんごう(せいめん〜ではない)